日本で起きた地震 九州・沖縄地方

別府湾の地震

1596年9月1日の16時~20時頃、別府湾の南東部で発生した別府湾の地震は内陸型地震でした。

 

別府湾の地震の概要

別府湾の海底には複数の正断層がほぼ東西(別府~万年山断層帯)に走り、湾の中央部は陥没した溝上の地形となっているためこの地形を形成する正断層が活動したものだと考えられています。この別府湾の地震が発生する約1か月前から地震が続いていたとされています。

別府湾の地震による被害

別府湾沿岸で大きな津波を生じました。高崎山などが崩れて八幡社の拝殿ほかが崩壊し次いで海上で大音響とともに海水が遠くひいて海底が現れ続いて大津波がやってきて別府湾沿岸に大被害を与えたとのことです。

現在の大分市である府内から4㎞のところにあった沖ノ浜という港町には高さ4mの波が襲ってすべてのものを流し去り府内では5,000戸あった家が200戸のみになったといいます。

一方、湯布院では山崩れが村を埋め助かったものは数人のみだったほか、日出でも山が崩れて民家が埋没しました。佐賀関でも崖崩れや家屋倒壊があり、田畑や塩田約60haが流されたり水没することになりました。

また大分市の北方沖400~500mの別府湾にあった東西約4㎞、南北約2.2㎞、周囲約12㎞の瓜生島はこの地震で8割が陥没し708人の死者を出しました。この島には1街と12村がありますが戸数1,000余、5,000余の人口があったとされています。

しかし、瓜生島という地名は地震後100年以上も後世の資料ではじめて現われることと、最近の海底地形調査からも島の存在は確認できないことから文献の信憑性は疑問視されているという事実があります。

陸に繋がる島にあった沖ノ浜という港町が海に沈んだと考えるのが正しいようです。なお、四国の各地でも多くの社寺で本堂や門などが倒壊する被害が生じました。

-日本で起きた地震, 九州・沖縄地方